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130th ANNIV. SPECIAL WEB MAGAZINE Advance! キャリア形成と自立志向を「ジブンゴト化」するウェブマガジン

vol.11

卒業生の社長にインタビュー!

共立社長のオキテとホンネ

「自分の人生は自分で創る。“得意”を見つけて、力強く自由に生きて」/舟橋千鶴子さん

2017.09.19

専業主婦を経て、46歳の時に大手企業や官公庁などのシステム開発を行う「ユース?情報システム開発」を設立した舟橋さん。人生の大先輩に波瀾万丈の人生を振り返っていただきながら、自分らしく生きるヒントを教えていただきました。

ユース?情報システム開発株式会社 代表取締役

舟橋千鶴子さん

共立女子大学文芸学部卒業後、貿易会社にて社長秘書を務める。結婚を機に退職し家庭に入るが、結婚5年目にご主人の病気が発覚。経済的に自立すべく石油会社の代理店で働く。その後、ご主人が設立したソフトウェア会社に入り、専務として経営全般に携わる。46歳の時に独立し、ユース?情報システム開発株式会社を設立。一児の母。

“夫に尽くすのが女の幸せ”と専業主婦へ
気が付けば、経営者として奮闘する日々

――舟橋社長が共立女子大学を卒業したのは、日本が終戦を迎えて16年後の1961年。当時は「男性は働きに出て、女性は家庭に入り夫と子供に尽くす」という家族モデルが大衆化していた時代。
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「私も普通のレールに乗り、結婚を機に勤めていた会社を退職しました。しかし、結婚5年目でしょうか。主人が心臓の病気を患ってしまって。手術を担当してくださった医師に『10年は大丈夫ですが、その先は保証できません』 と宣告されて、目の前が真っ暗に。当時一人息子は、小学校入学前。“この子に苦労はさせたくない。経済的に自立しなくては” そう思い、働きに出ることを決めました」
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――エプロンを脱ぎ捨て、久しぶりに社会に出ると“新たな自分に出会えた”と舟橋さん。お家で料理や裁縫をしている時より、よっぽど自分らしくいられたそう。
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「勤め先は、石油会社の代理店でした。小さな会社でしたので責任ある仕事も任せていただき、日々やりがいを感じる日々。自由で楽しくて、まるで背中に翼が生えたみたいな気分でしたね(笑)」
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――兼業主婦も板についてきた頃、小康状態だったご主人がソフトウェアの会社を設立。ヘルプ要請を受けて、仕事を手伝うことになったそう。当初は経理、総務を担当するはずだったのですが…。
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「主人の体調が悪化し、気が付けば、専務として営業や経営全般を見ることになりました。コンピューターの世界は女性の社会進出が遅れていましたので、営業に行っても保険会社のセールスレディと勘違いされて、挨拶前に『もう加入してるから!』なんて言われてしまうことも多々ありました」
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――ご主人の会社に入って8年が経った頃、舟橋社長はある大きな決断をします。
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「長い事入退院を繰り返し、現実の経営が見えていない主人と次第に意見が食い違うようになりました。主人の会社ですけど、何年も実質トップとして経営を見ていたので譲れないこともある(苦笑)。病室で言い争いをするたびに、“イニシアティブを握りたい”という気持ちになりまして。主人との関係を解消して自分の会社を設立することにしたのです。“夫に尽くすのが女の幸せ”と信じていた学生時代には、考えられない決断ですね」

心に気を配り、察知する。
“母親的な視点”を取り入れて、社員と接する

――そうして46歳の時に、大手企業や官公庁などのシステム開発を行う「ユース?情報システム開発」を設立。まず力を入れたのは、顧客の新規開拓。“足繁く通う作戦”を決行しました。
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「定期的に通って、時間をかけて人間関係を構築する作戦です。心が通じ合うまで時間がかかりますが、根気強く通い続ける。熱意と提案内容を評価いただいたのか、3年後には大手化粧品会社や保険会社から、受注をいただきました。ビジネスは、ヒト対ヒト。血の通う関係が道を拓くと思っています」
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――そうした社長の努力が実を結び、毎年7億円の売上げを確保する企業へと成長。現在は顧客の新規開拓のほか、社員教育にも力を入れているそう。
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「社員教育を専門に行う部署を設け、ビジネスパーソンとしてのあり方を指導したり、“人間力”の向上を目的とした研修を行っています。また、年1回全社員と面談を実施。長所を伝えた上で、その人の能力をより引き出すための改善点を具体的にアドバイスします。同時に、普段から社員への声掛けも欠かしません。元気がなさそうな社員は、夕食へ誘うことも。社員の心に気を配り、察知する。“母親的な視点”も取り入れて、接するようにしているんですよ」
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――舟橋さんがここまで社員の教育に力を入れるのは、ある想いから。
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「自分の能力を最大限発揮して働いたほうが、仕事にやりがいを感じられるはず。それに“人間力”が向上すれば、顧客との関係構築もスムーズになるので、業務を円滑に遂行することが出来ます。会社の成長はもちろん大事ですが、せっかく弊社に入っていただいたんですもの、社員には“幸せ”に働いてほしいと思っています」

人生、何があるか分からない。
“穴”から這い上がる力を身につけて

――独立して31年の月日が経ち、今年(2017年)77歳(!)を迎える舟橋さん。人生の大先輩が考える“自立した女性”とは?
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「信念を持ち、まっすぐ行動し、その結果に責任を持つことができる女性だと思います。同時に、自分が間違った時は言い訳をせず、素直に“私が間違っていた”と非を認められる人も、自立しているといえるのではないでしょうか。自分に自信がないと、なかなか非を認められませんから。また、その間違いにより迷惑をかけた方がいた場合、しっかり謝ることができる人でありたいですね」
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――自らの人生を振り返り「得たものも失ったものも人一倍多い、波瀾万丈の人生でした」と苦笑い。酸いも甘いも経験した今だからこそ、後輩へ伝えたいことがあります。
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「在学中に、新たな出会いや経験、学びを通して“得意とするもの”を見つけてほしいですね。そしてその強みを社会で活かせるよう、目指す業界で活躍する女性にお会いしたり、資格を取るなど準備をしておくといいでしょう。人生は喜びや希望に溢れていますが、一方で予期せぬところに“落とし穴”が待ち受けているもの。得意を見つけて、自分の足で歩む力を身につけていれば、その穴から這い上がることが出来る。現代は、男性に頼って幸せが確保される時代ではありませんから(笑)。強く、そして自由に。自分の人生は、自分で創りましょう」
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――凛として強く、そして自由な生き方はかっこいい!のひと言。貴重なお話、ありがとうございました!

舟橋社長の1日スケジュール

多忙を極める社長は、どんな1日を過ごしているの? そこには、効率よく働くヒントが隠されていました!

平日は社内ミーティングや業界の会合に参加したり、来客対応や取引先への訪問などで大忙し! そのため、経営や資金の計画などの事務作業は、土曜日に出社してまとめて行っているそう。週の半分は、社員やお客様と会食が入るとか。夜の日課にしている“1人反省会”では、その日の言動と考えを静かに振り返り、次につながる改善点を探します。反省する心なくして、自己成長はない――。その謙虚な姿勢には驚かされます。

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