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130th ANNIV. SPECIAL WEB MAGAZINE Advance! キャリア形成と自立志向を「ジブンゴト化」するウェブマガジン

vol.13

卒業生の社長にインタビュー!

共立社長のオキテとホンネ

「“共立”という言葉が好き。誰かと共に支え合い、補い合って生きていく方が人生はずっと楽しい」/鈴木昌子(すずき巴里)さん

2018.01.23

子育てに奮闘していた32歳の頃、保育園設立を目指し、3年後に目的を果たした鈴木さん。園長として保育に従事しながら、新たに俳句の道にも進み、園長退任後は俳句雑誌の主宰を務めるなど、日々精力的に活動しておられます。さらに、65歳にして脚本家を目指し共立女子大学へ入学。バイタリティ溢れる行動力の持ち主の鈴木さんに、人生を楽しむ秘訣を教えて頂きました。

社会福祉法人?花見川さくら学園保育園理事/俳誌『ろんど』主宰

鈴木昌子(俳号?すずき巴里)さん

結婚後3児の母として育児に専念。自身の子育てを通し、幼保一元の新しい形の保育園を作る必要性を感じ「花見川さくら学園保育園」を設立。園長として幼児教育と保育に従事する傍ら、52歳で俳句と出会う。園長退任後、共立女子大学文芸学部劇芸術コースに入学。現在は保育園理事、俳句雑誌『ろんど』(創刊25周年)を継承、主宰を務めるほか、犯罪や非行に陥った人々の更生を助ける保護司としても日々精力的に活動している。

新しい形の保育園を作りたい――
3人の男の子のお母さんが、園長へ大転身!

――鈴木さんは、非常にユニークな経歴の持ち主。何を隠そう、専業主婦時代に保育園をイチから設立したというのです。きっかけは、母親としてのある素朴な疑問だったと言います。
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「幼稚園は、就学前の教育を目的としてできた機関。一方の保育園は、働く親に代わって子どもを長時間預かることを目的としています。3人の子育てを通して両方経験しましたが『同じ日本の子どもなのに、未就学期の教育?保育が違っていいのかしら?』と疑問に思いましてね。無いのだったら、私が双方の機能を併せ持つ施設を作ればいいじゃない!と思ったのです。今、盛んに言われている幼保一元化ですけど、40年前に考えた私、偉いでしょう(笑)?」
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――考えただけでなく、即行動に移すところも鈴木さんのすごいところ。子育ての合間に保育士の資格を取得し、融資を受けるために毎日のように銀行へ。乳母車に園児募集のチラシを積んで、近所の団地を回ったりと準備に明け暮れたそう。そうして35歳の時に「花見川さくら学園保育園」を設立。なんと「花見川さくら学園園歌」も作詞作曲。入園式には、予想を上回る60人の園児が集まりました。
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「子ども達と保護者のキラキラした笑顔を見た瞬間、それまでの苦労が吹き飛びましたね。ただ、若い世代の助けとなるように保育料を出来るだけ安く設定していたので、設立後もしばらくは資金繰りが大変! 専任講師を雇う余裕がなかったので、保育士に研修会へ参加してもらって、体育指導も学習指導も全て自分達で行いました。ほかにも、園の裏にある森を園庭用に格安で貸して頂いたり、懇意にしていたお医者様に園児の健康診断を心付け程度のお礼で引き受けて頂いたり。多くの方々に温かく支えて頂き、順調に軌道に乗せることができました」
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――地元の温かいサポートを受けながら、保育士総力で幼児教育に力を入れた結果、鈴木さんの保育園は「教育的機能の高い保育園」と広く認識されるように。
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「“三つ子の魂百まで(幼い頃の性質や性格は変わらない、幼少期に経験したことは大人になっても残る)”と言いますが、溢れる可能性を持つ子ども達です。伸びる時に大きく伸ばしたい。今がその時だと思うので、出来るだけたくさんのことを楽しく生き生きと経験させたいと思っています。それが園児達の世界を広げ、その後、大きく羽ばたく活躍に繋がればこんなに嬉しいことはありません」

65歳で共立女子大学に入学
観る人の心を揺り動かす、脚本を作りたい!

――現在は、理事として保育園運営に携わっている鈴木さん。園長退任後は、俳句雑誌を主宰し、個人の句集を出版するなど、俳句の世界で大活躍。さらには、共立女子大学文芸学部劇芸術コースへ入学したというから驚きです。
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「共立で脚本の書き方をしっかり学びたいと思ったのです。なぜ脚本って? テレビは受動的に情報を受け取るコンテンツでしょう? だからただ盲目的にテレビを観ていると、殺人、いじめ、暴力など、目を覆いたくなるようなシーンも遠慮なく家庭に入ってきてしまう。無差別に人の目に届くメディアなのだから、おじいちゃん、おばあちゃん、パパ、ママ、若者も子ども達も心が温かく深く揺さぶられ、共感できるドラマがあればいいなあ、と思ったのです。それなら、私が作ればいいじゃない! って。保育園設立の時と同じ発想なんですよ。単純な人ですね(笑)」

▲主宰を務める俳句雑誌『ろんど』と鈴木さんの句集『パリ祭』。「すずき巴里」は、鈴木さんの俳号


――マイネームイズ、マサコ?スズキ。英語が、あまり得意ではない鈴木さんですが、語学が堪能なご友人と猛勉強の末、見事入試にパス。10代の学生と肩を並べ、脚本を学ぶ4年間の日々はとても充実したものだったそう。
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「授業内容は劇芸術の基礎からはじまり、ギリシャ神話、シェイクスピア、歌舞伎、日本映画の歴史、脚本制作…。見るもの、聞くもの全てが新鮮で、一生の宝物になるぐらい楽しい時間でした。皆さんも授業はもちろん、東京の最高の立地にある共立女子大で、先生方や学友との出会いから沢山のことを学び感じとって、人間性を豊かにしていって欲しいですね。それは、今後の人生につながっていくはずですよ」
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――卒業した現在の目標は、小津安二郎の『東京物語』のような年輪から滲み出るような作品や、NHKの朝ドラのような脚本を書くことなのだそう。
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「日常の平凡な幸せに光を当てたドラマを作りたいですね。よく友人から『鈴木さんの人生が朝ドラのように面白い!』と言われるので、自分の半生を描いてみるのも面白いかも(笑)。冗談はさておき、授業で書き溜めた脚本がいろいろあるので、ブラッシュアップして発表の機会に備えたいと思っています。あぁ、その前に『ろんど』誌の選句や鑑賞、出版社から依頼の原稿を書かないと……。佳い俳句も詠まないとね。人生一回ではとても足りないですね」

変わらないことへの執着を捨て、変わることを楽しむ。
それが人生を楽しむ秘訣!


――75歳を過ぎてなお、新しいことに挑戦し続ける鈴木さん。その原動力は、何なのでしょうか?
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「さあ、性格的なものもあるのでしょうけど…。主人や家族のお陰だと思います。いわゆる私的な部分が安定していたから、新しいことを始められたのかも知れません。何か不安があると<今>を穴埋めすることに精一杯になって、情熱はそっちに引っ張られてしまいますから。また、年齢を重ねると保守的になりがちですが、私はこれからも前に進んで行きたいなあ、と思っています。無防備ですね(笑)」
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――ふわりと花開いたような笑顔。鈴木さんの姿は、楽しく生きている女性そのもの! 人生を楽しむ秘訣は「“共立”にあり!」と言います。
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「私ね、“共立”という言葉が好きなんです。人と共に立つ。いい言葉だなと思うの。だって人は一人では生きていけませんから。支え合って生きるためには、まず弱い自分を認めることが大切。出来ないことを認め、間違いも失敗も受け入れる。何でも一人で背負うのではなく、助けて欲しい時は人に頼る。そして、誰かが困っていたら手を差し伸べてあげればいいのです。私もい~っぱい支えてもらいました。つっかえ棒だらけ。だからこそ言えるのですが、誰かと共に支え合い、補い合って生きていく方が人生の幅が広がるし、ずっと楽しいですよ」
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――変わらないことへの執着を捨て、変わることを楽しむ。たどるべきお手本が一つ見つかった気がします。貴重なお話、ありがとうございました!

鈴木さんの1日スケジュール

多忙を極める鈴木さんは、どんな1日を過ごしているの? そこには、効率よく働くヒントが隠されていました!

地方も含めて沢山ある俳句会や吟行への出席、会議、勉強会、保護司、保育園の仕事、家事と…。気がつけば、園長時代と同じくらい、大忙しの毎日。夜中に目が覚めると「何もしないのはもったいない!」とパソコンに向かい、執筆作業にあたります。現在は、ご主人と園長を引き継いだ三男ご家族と同居。愛犬ららちゃんを含む大家族生活をエンジョイされています?

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