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130th ANNIV. SPECIAL WEB MAGAZINE Advance! キャリア形成と自立志向を「ジブンゴト化」するウェブマガジン

vol.16

卒業生の社長にインタビュー!

共立社長のオキテとホンネ

「悩んでいたって前には進まない。人生を切り開くのは、いつだって行動する力!」/柏原ゆきよさん

2019.04.05

卒業後、あらゆる業界で「食と健康」に関わる経験を積み、食ライフデザイン株式会社を設立した柏原さん。現在は、日本健康食育協会を立ち上げ、食の正しい知識を伝えるため、日々精力的に活動されています。失敗と変化を恐れず、目標に向かってまっすぐ行動する柏原さんに、人生を切り開くヒントを教えていただきました。

一般社団法人 日本健康食育協会 代表理事/一般社団法人食アスリート協会 副代表理事/一般社団法人日本こども成育協会 アドバイザー/一般社団法人ストレスオフ?アライアンス アドバイザー/一般社団法人機能性健康米協会 副理事長/大戸屋食育プロジェクト 監修者/素敵栄養士委員会 委員長/管理栄養士

柏原ゆきよさん

共立女子大学家政学部卒業後、食と健康をテーマに様々な業界にて経験を積む。独立後は、3社の起業、5団体の設立に関わり、複数社の役職を兼任する。「食から健康にまつわる社会課題の解決」をテーマに、健康的な社会づくりに貢献する事業創出を目指している。資格講座「健康食育マスター講座」を主宰し、食と健康の専門家の育成にも注力している。国内外にてセミナーや講演は2000回を超え、著書も多数。『お腹からやせる食べ方』(講談社)など、著者累計10万部を超えるベストセラーとなっている。 最新刊は『疲れない体をつくる疲れない食事』(PHP研究所)。メルマガやYouTubeにて、情報発信を行っている。

起業は想定外!
きっかけは、摂食障害に苦しむ女の子との出会い

––––共立女子大学の家政学部食物栄養学科 管理栄養士コースを卒業後、高級系スーパーマーケット、フィットネススクール、美容エステ企業、サプリメントの開発メーカーを渡り歩き、「食と健康」に関わる様々な経験を積んできた柏原さん。ライフワークである「食と健康」の重要性を強く実感したのは、食物栄養学科での病院実習がきっかけだったそう。
 
「月並みな表現ですが、健康である喜び、大切さを知りましたね。同時に、病室のベッドで栄養管理された病院食を食べる患者さんを目の当たりにして、病気になる前に食事の大切さを伝える必要性があると感じました。就職活動では『食と健康』をキーワードに働ける場を探しましたが、自分がイメージしている仕事がなかったので、社会人として働くにあたって10年はひとつの領域に固執せず、『食と健康』に関わることなら何でも経験したいと考えていました」
 
––––柏原さんのモットーは “やるからには楽しく。人と違うことをやる” 。美容エステの会社では、管理栄養士が常駐するサロンを展開したり、サプリの会社では当時、業界に栄養士の在籍が珍しかったことに着目し、営業部のメンバーを全員、見た目も素敵な管理栄養士にしたり。どの業界でも、新しい風を吹かせました。
 
「人と違うことをやることに、楽しさやワクワクを見出すタイプで(笑)。当時は、色んなことにチャレンジさせてもらえる環境で、やりがいがありましたね。常に新しい企画や数字(売上げ)に追われるなど、シビアな世界でもありましたが、その分鍛えられましたし、何より就職活動の時に立てた “20代で、年収1千万” という目標を達成するために、寝る時間を削って仕事に没頭する日々でした」
 
––––無我夢中で働き、気がつけば33歳。起業は、ある女の子との出会いがきっかけだったと言います。
 
「知人に、摂食障害に苦しむ中学生の女の子を紹介されました。『食べるのが怖い』という悩みに誰も答えられず、病院をたらい回し。彼女を救いたい一心で「食べる意味と楽しさ」を根気強く語り続けました。少しずつ食べられるようになり「命の恩人です」と言われた時には、号泣しました。彼女の父親が経営者で『娘と同じように食べることで苦しんでいる人達を救ってほしい』と、独立をサポートしてくれたんです。資本金も、起業準備も、経営のノウハウも。夢のような話ですよね」

「食」から「健康」に貢献し、社会を変えたい!

––––そうして不思議な縁に導かれ、食ライフデザイン株式会社を立ち上げた柏原さん。 女の子と本気で向き合う中で気づかされた食べることの意義や、食の実践法を広めるため、「健康食育マスター講座」をスタートしました。
 
「私ひとりでお伝えしていても限りがある。食の知識を体系立てて学べる教育プログラムを立ち上げ、食と健康のエキスパート(指導者)を養成することで、発する声を大きくしていきたいなと思いまして。これまで医療?介護、美容や飲食に関わる方はもちろん、一般の方々にもたくさん受講していただいています。嬉しいことに、どの業界でも食に対する正しい概念を伝えられる人が増えてきたと感じています」
 
––––現在は “社会貢献” に軸足を置くために、一般社団法人 日本健康食育協会を設立。代表理事として、引き続き健康と食の知識を広める人材の育成と、講演や出版などによる普及活動を行っています。
 
「会社にすると、事業領域を決め、利益を追求しないといけないので。だけど私の活動のベースにあるのは、食や健康の問題を改善する活動を通じて、社会に貢献したいという想い。自社の利益を追うのではなく、社会全体の利益を考え、啓蒙活動をしたり、ノウハウを提供することで、様々な業界や事業に貢献したいと感じました。20代の頃は、お金を稼ぐことが主たる原動力だったのに、実はお金に興味がなかったみたいです(笑)」
 
––––今は「受講者の声」こそが、柏原さんを突き動かす原動力。
 
「『提案の通りに食事を見直したら、体調が良くなった』『安心して食べられるようになった!』という言葉をいただいたり、時に『人生変わりました!』と涙を流して喜んでいただけることも。そういった言葉に触れると、大きなやりがいを感じますね。毎日の食事が美味しくて、楽しいものであれば、人生が豊かになるはず。これからもひとりでも多くの方に “健康で幸せな人生” を送っていただけるように、一歩一歩進んでいきたいと思います」

▲著書『食べて飲んでおなかからやせる』(かんき出版)。著書は、累計10万部越え!

自立している女性とは、自分の人生に責任を持ち、常に行動している人

––––常にゴール(実現したいこと)を明確に捉え、清々しいほどに真っ直ぐに自分の道を突き進んできた柏原さん。自身の経験から、後輩へエールをいただきました。
 
「学生さんや若い方から相談を受けることも多いのですが、何かに迷ったり悩んだ時に、考えるだけで行動しない人が多いなと感じます。でも、考えたって前に進まないんですよね。じっとしていても不安で心が蝕まれていくだけだから、とにかく行動しよう!と声を大にして言いたい。体を動かすと、解決策や目標(やりたいこと)が見えてきたり、頭も気持ちも整理することができますから。人生を切り開くのは、いつだって行動だと思います」
 
––––その “行動する力” こそ、自立している女性の条件だと言います。
 
「私が考える自立している女性は、自分の人生に責任を持ち、自ら考え行動している人です。人生に責任を持つというのは、今の自分に対して何か不満があったとしても、社会や他人のせいにしないということ。だって、今自分が置かれている環境は、自身が選んできた選択の結果ですから。自分の決断に責任を持ち、目指す目標に向かってひたむきに行動できる人でありたいですね」
 
––––何事にも自由にタフに。目標に向かって突き進むその姿に、自分の手で未来を切り開く極意を学びました。 貴重なお話、ありがとうございました!

柏原さんの1日スケジュール

多忙を極める代表理事は、どんな1日を過ごしているの? そこには、効率よく働くヒントが隠されていました!

体力を維持し衰えにくい体を作るため、講座ではご飯を主体にした食事を推奨している柏原さん。自身も1日3食、大盛りご飯をペロリと平らげるそう。以前は、ショートスリーパーで時間のある限り仕事をしていましたが、現在はライフスタイルを見直し、遅くとも19時までに仕事を終えると決めています。なんと最近結婚されたばかりで、夜は旦那様とお話しするのが至福の時? さらに、お気に入りの入浴剤をインした湯船にゆ?っくり浸かるのも毎日の楽しみだとか。

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